浮嶽幸花樹園で新たな演出
闇夜に浮かび上がる赤や紫、ピンクのツツジが斜面一帯を染め、その中に黄金色の満月が静かに輝く-。糸島市二丈吉井の浮嶽幸花樹園で30年以上続く「糸島浮嶽つつじ祭」で、新たな試みとして満開のツツジをライトアップする「夜の特別演出」が行われた。来場者は、昼間とは異なる幻想的な花の表情を楽しみ、夜のひとときを満喫した。

園内のツツジは足元からライトアップされ、紫の房が揺れる藤棚のそばには、月を模したオブジェが設置され柔らかな光を放った。陽光の下で咲き誇る昼の華やかさとは趣が異なり、夜は闇の中で際立つ色彩が印象的。会場には家族連れや若者の姿が多く見られ、オブジェの前で写真を撮るなどにぎわいを見せた。福岡市内から訪れたカップルは「ライトアップされると花の色が一層際立ってきれい。昼の景色も見てみたい」と話し、熱心に写真に収めていた。
企画したのは、大濠公園(福岡市)の日本庭園のライトアップイベントなどを手がける「ランハンシャ」代表でナイトコンテンツディレクターの下田栄一さん。園主の桜井茂光さんとの日頃の交流の中で「荒れていく中山間地域に手を入れて盛り上げていきたい」という思いに触れ、協力を申し出たという。下田さんは「昼は圧巻のツツジを楽しむ人が訪れ、夜は新たな魅力を求めて別の層にも来てもらえた」と手応えを語る。
園主の桜井さんは「造園業だけでなく、山が好きな異業種の人たちとともに、今後もアイデアを出し合いながら、ツツジや山に関心を持ってもらえたら」と笑顔を見せた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
