被災地の七尾市へ
九星飲料工業(糸島市波多江、仲原孝志社長)は、能登半島地震で被災した石川県の七尾市に、500ミリリットルのペットボトルの緑茶9,600本と、600ミリのペットボトルの麦茶7,200本の計16,800本を送った。18日、同社で運送会社「イトキュー」の10トントラック1台が義援物資を積み込み、被災地に向けて出発した。
九星飲料工業は、糸島市と災害時に物資などを提供する災害協力協定を締結しており、またイトキューも防災協力事業所であることから、協力。市が石川県に受け入れ先の調整を要請し、七尾市が手を挙げた。
出発式で九星飲料工業の仲原社長は、能登半島地震の犠牲者の冥福を祈った後、「現地まで950キロ。少しでも被災地の方々のお役に立ち、避難生活を送られている方たちの一日も早い復旧を祈ります」、イトキューの中原理臣社長は「物を運び、皆さまの思いを届けることが私たちの使命。糸島の皆さんの思いをしっかり詰め込んで、被災地に届けたい」、月形祐二市長は「不自由な生活を送る皆さんに、今後も支援を続けなければ」とあいさつ。
七尾市では震度6強を観測し、5人が死亡。約1,560人が避難所生活をしており、約1万8千戸で断水が続いているという(18日現在)。
トラックを運転するイトキューの熊本弘さん(55)は、「物資を待っている人たちがいらっしゃると聞く。無事に届けたい」と語り、19日、七尾市の中部低温倉庫に到着した。