【糸島市】高校生と議員が意見交換

商店街活性化などテーマに

 糸島市内の高校2校と市議会議員(堀田勉議長、20人)との意見交換会が、6年ぶりに市役所議事堂で開かれた。議員が議会の役割を説明したほか、糸島高、糸島農高の生徒と議員が、観光や商店街の活性化などのテーマについて、活発に話し合った。

 市政や議会への関心を深め、若い世代の考えを聞くのが目的。意見交換会はそれぞれの高校で実施されてきたが、新型コロナなどの影響で中断されていた。市庁舎が新しくなったことから、今回初めて議事堂で行われた。

糸島高の生徒
糸島農高の生徒

 14日は、糸島高生徒会伊與田智樹生徒会長(17)ら14人が、3班に分かれて問題提起。

 通学路の交通規制について取り上げたグループは、生徒の通学方法をまとめたグラフや登校時の風景を撮影した動画などをスクリーンに示しながら「糸島高校前駅ができて桂田踏切がなくなり、通学通勤のラッシュ時、国道に通じる浦志踏切に人と車が集中している」と現状を説明。

 交通事故につながる危険があることから、平日と土曜日の午前7時から1時間半、同高前を一方通行にしてほしいと要望した。

 生徒の発表に対して議員からは「年間でどれくらい、どのような交通事故が発生しているのか」「道幅が狭く通学時間帯に集中することが一番の問題だと思うが、高校としてこれまで、どのように事故防止やマナー向上に取り組んできたのか」「車で通勤する先生方や、骨折した生徒や雨の日の車での送迎、車で通勤する地域の人たちへの影響は、どれくらい検討したのか」などの質問があり、生徒が一つ一つ回答していた。

 伊與田会長は「意見交換のテーマは、みんなで話し合って決めた。すごく緊張したけど、ちゃんと議員の方たちと議論することができたと思う。私たちの意見を、市政に反映してもらえれば」と話していた。

 15日には、糸島農高の生徒21人が4班に分かれて登壇。外国人移住者への支援策や多文化共生の推進、交通課題解決に向けた提案などを行い、議員の質問に答えていた。

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