「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく」。そんなメッセージが込められたNHKの連続テレビ小説「おむすび」(今秋スタート)。糸島農業高校(松尾法倫校長)で18日開催されたプロジェクト発表で、食品科学科の生徒たちがプレゼンした内容もまさに糸島の「食」がテーマだ。
大勢の生徒たちが見守る中、各学科を代表する11グループがそれぞれの研究内容を堂々と発表。食品科学科では、黄色い花を咲かせる糸島市の「市の花」、ハマボウに形や色を似せた菓子パン、地元のイノシシを利用したジビエ料理、同市で自然交配によって生まれ、奇跡のミカンと呼ばれる「はるか」で作る調味料などの製造に取り組んだ。ジビエチームは「いただいた命を無駄にせず、感謝しながら活用していきたい」と訴えた。
食を通じて変わる未来の実現に、糸島の高校生たちの情熱が一役買いそうだ。
(地域特派員・廣瀬恵子)
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橋本環奈さん主演の「おむすび」の舞台の一つとなる糸島。全国に元気と笑顔を届けるドラマを、地域を挙げて応援するとともに、地域の人たちが糸島の豊かな自然や農林水産物、歴史・文化といった魅力をアピールする。