コラムまち角– tag –
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《糸島新聞連載コラム まち角》
【虹描く「狐の嫁入り」】 梅雨の季節、心を躍らせながら見上げてみたい空模様がある。空は晴れているのに雨が降っている「狐(きつね)の嫁入り」。どこから雨粒が落ちてくるのか分からない不思議さとともに、こんな日は、色鮮やかにアーチを描く虹を見つ... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
【「島唄」に秘められた沖縄戦】 ウクライナ南部の水力発電所のダムが破壊され、大規模な洪水が発生し、下流地域で暮らす住民が危機にさらされている。戦争は武器を持たない住民を巻き込み、戦いを望まない人々に大きな犠牲を強いることをあらためて思い... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
【「毒溜め」か「毒矯め」か】 わが家の庭に植えたバラの花の時季が終わり、美しく彩られていた玄関の花瓶が空となってしまった。あまりにも寂しげな光景なので、何か生ける草花はないかと庭を見まわすと、思わぬ花園があることに気づいた。植えたわけで... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
書斎を整理していると、金髪の少年が小さな星の上に立っている表紙絵の本が目に留まった。フランスの作家サン・テグジュペリの「星の王子さま」。家族がしまい込んでいた本を手に取り献辞を読んでみると、子どもだったころのおとなに、ささげる作品だとい... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
外国クルーズ船の寄港が九州各地の港で再開した。博多どんたくが開幕した3日、博多港に大型船が停泊しているのを見かけ、せっかくなら、より非日常を楽しんでみようと、港内を巡る遊覧船に乗り込んで見物した。海上から見る白い船体は優美で、ラグジュアリ... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
第2次世界大戦末期、原子爆弾が落とされた広島市で19日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開幕する。 世界の平和と持続的な発展に向けた対話が被爆地でなされることを思うとき、7年前の平和記念公園で人々を感動させた出来事を思い出す。 米国の... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
進学や就職により、がらりと変わった環境で新年度のスタートを切った人たちには、ストレスがたまりやすい時期。ゴールデンウイーク明けには、ストレスなどが原因で、やる気が出なくなったり、眠れなくなったりする五月病が起きやすくなるとされる▼本来なら... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
「忙」という漢字。忙しくしていると「心を亡くしてしまう」というのが、この漢字の成り立ちと聞いたことがある。幸せな生活を送るには、体と心の休養が欠かせない。ユダヤ教には、金曜日の日没から土曜日の日没まで「何の仕事もしてはならない」という... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
国連の2022年版の人口推計によると、世界人口はこの年、80億人に達し、国別ではインドが23年に中国を抜き、世界で最も人口が多くなると予測している。昨年末時点で、中国の人口が14億1200万人、インドは14億1700万人と、すでにインドが中国を上回ったと... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
決して戦争ができる国にしてはいけない。頼むよ、君たちー。10日は、3年前に82歳の生涯を閉じた大林宣彦監督の命日。「映画人生の集大成」と位置付ける作品「花筐/HANAGATAMI」が2016年、佐賀県唐津市を舞台に撮影された。ロケ現場や記者会見の場で何度... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
インドネシア・バリ島の伝統芸能、ガムランの幻想的な音色が糸島市飯原の公民館に響き渡った。美しい棚田が広がるという共通点があるバリ島と糸島の里山。やはり、ガムランと糸島の風土との相性はとてもよかった。竹製の鍵盤楽器と竹笛、ゴング(ドラ)... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
「ボールパーク」。わくわくとした気分にさせてくれる言葉だ。米大リーグでは、野球場を表現するとき、スタジアムよりもボールパークのほうがよく使われるという。スタジアムは、単にプレーを観戦し選手を応援する競技場という意味合いだが、ボールパー... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
普段は見学できないさまざまな文化財が特別公開される京都市の観光キャンペーン「京の冬の旅」に合わせ、古都の禅寺を巡る旅をした。臨済宗妙心寺派大本山の妙心寺。広大な境内には、本寺に付属する小寺の塔頭(たっちゅう)が46もある。その一つに戦国... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
球磨川が氾濫し、甚大な被害が出た熊本豪雨(2020年)の被災地で、泥水につかった着物を、井戸水で手洗いするトルコ出身の男性の姿があった。浸水した旅館のたんすに収められていた多くの着物。「思い出が詰まっている。どうにか、復活させたい」。だが... -
《糸島新聞連載コラム まち角》
「モッテコーイ」。長崎くんちの演(だ)し物に、観衆が威勢よく発するアンコールの掛け声。長崎市中心街で、長ラッパの音色が高鳴る中、威勢よく舞われた龍踊(じゃおどり)に、この掛け声が沸き起こったとき、懐かしさに胸が熱くなった▼今月初旬に訪れ...