コラムまち角– tag –
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》紙の魅力を追求する本
巳(み)年を迎え、自宅の居間の壁に飾っているアートポスターをじっくり見た。描かれているのは7匹のヘビ。黄と赤、青に塗り分けられた7匹は、まるで逆立ちでもするかのように体を絡ませながら宙に上げ、その先の尾を四方八方に広げている。白い小枝が... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》糸島は「もっている」
新年を迎えたのを機に、糸島の将来像を思い描いていると、ふと「もっている」という言葉が頭に浮かんできた。九州大学伊都キャンパスの移転が着々と進み、六本松地区から全学教育などが移ってきた15年ほど前、ちょうど、この言葉がはやっていた。「ハン... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》「古里」を残していこう
見慣れた風景が、実はほかにはない宝物であると、つくづくと感じさせられた。広大な田園の向こうに、なだらかに山裾をひく可也山。昨秋、放送が始まったNHKの連続テレビ小説「おむすび」で映し出されるその光景は、とても神々しかった。のどかさの中に... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》夢広がる映画「ら・かんぱねら」
夢がかなった先に、さらなる夢がいくつも待っていた。ピアニスト、フジコ・ヘミングさん(今年4月死去)の演奏に魅せられ、52歳から独学でピアノの練習を始め、プロでも難しいとされるリストの「ラ・カンパネラ」をマスターした男性がいる。佐賀市のノ... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》糸島の西行伝説
紅葉の見ごろが過ぎ、自然の色彩が薄れていく季節になった。それでも、散歩していると、咲き誇るサザンカのピンクの花と出合い、心が和まされる。のどかな糸島市の里山に、とりわけ印象的なサザンカの名所がある。県道大野城二丈線の三坂交差点から雷山へ... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》元寇碑に思う平和
今週号で取り上げた元寇(げんこう)750年シンポジウムの中で、福岡市西区今津にある元寇の記念碑が紹介された。2年前、小欄でも触れた「元寇殲滅之處(せんめつのところ)」という銘が刻まれた石碑。大正時代初期、石碑の建立準備が進められていた時... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》少子化対策で重要なこと
少子高齢化対策-。少子化と、高齢化とでは解決策が異なるにもかかわらず、これらの重大な問題を一体的にとらえてしまい、向き合ってこなかっただろうか。「いとしま結婚応援団」が11月中旬、糸島市内で開いた福岡大経済学部教授の木下敏之さんの講演会に... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》合唱の歌声に気高さ
猛暑の日々が過ぎ去り、落ち着いた気分で、芸術が楽しめる季節になった。澄み渡った秋の夕空を見上げていると、ふと、管弦楽の演奏と共に、高らかに歌い上げられる合唱が頭の中によみがえってきた。戦後日本を代表する作曲家、團伊玖磨(1924~200... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》「すみ分け」による共生
今週号の「先撮り歳時記」で取り上げられているように、来年のえとは「巳(み)」。もう少ししたら、蛇にまつわるさまざまな話題が報じられるようになるだろう。えとの置物のように、かわいらしければいいのだが、本物となると、やはり本能的に苦手だ。た... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》山下清が「長岡の花火」に込めた願い
その画家の純朴さに、仏様のような平和な心を感じた。夜空に花開くいくつもの花火を描いた貼り絵。心の中で手を合わせ、ただただ見入った。県立博物館で12月22日まで催されている「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」。代表作の一つ「長岡の花... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》若者感覚で見直す「百耕の絵馬」
絵馬といえば、個人が合格祈願などで神社に納める小絵馬を思い浮かべる人が多いだろう。ただ、昭和30年代までは、幅が1メートルを超す大絵馬を神社に奉納する風習が根付いていたという。この時代まで活躍し「博多最後の絵馬師」と呼ばれる吉村百耕が描い... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》「引津商人」の誇るべき歴史
「引津商人」。今年の本紙新年号で、地域の歴史に詳しい河村裕一郎さんが江戸時代、糸島半島西側の港町を拠点にした商人の活躍ぶりを紹介し、大きな反響を呼んだ。この記事をきっかけに、郷土の誇るべき歴史について理解を深めてもらおうと、引津校区文化... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》夏場からの寒暖差疲労
爽やかな秋晴れの季節になった。職場の窓を開けると、心地よい風が流れてくる。例年だと、晴れやかな気分とともに体が軽やかになるが、今年は体調がすぐれない。どうも「秋バテ」のようだ▼調べてみると、気温差が大きい夏から秋への季節の変わり目は「... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》たったの15分、されど15分
朝の時間の慌ただしさがより増してきた。9月末に始まった朝の連続テレビ小説「おむすび」。糸島が舞台となっているだけに毎朝、NHK BSで、糸島のどんな風景が登場したのか見届けて通勤している。ただ、ドラマを見ている間がなんとも忙しい▼歯ブラ... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》野球の「美しさ」とは
野球の「美しさ」とは、どんなものなのか。4年ぶりのリーグ優勝を決めた福岡ソフトバンクホークスを率いる小久保裕紀監督。就任1年目で、常勝軍団の強さを取り戻すという成果を上げた小久保監督が、チームに求めたのは「いかに美しくあるか」ということ...