コラムまち角– tag –
-
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
猛暑に蝉(せみ)時雨が加わり、にぎやかな夏が到来した。江戸前期の俳人、松尾芭蕉は、皆さんもご存じの通り「閑(しずけ)さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ。実は、この句のセミの種類を巡り、昭和の初め、文人の間で論争が起きた▼発端は歌人の斎藤茂... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
星影でにぎやかな夏の夜空を楽しめる時期が始まる。街の明かりに邪魔されない田んぼの道を抜けるとき、車を停めて、よく仰ぎ見るのが「夏の大三角形」。白鳥座のデネブと、こと座のベガ、わし座のアルタイルという三つの明るい星が描く二等辺三角形だ。... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
糸島市前原中央の古民家レストラン「古材の森」で6月中旬、「唐津街道サミット」が開かれた。現在の佐賀県唐津市と北九州市を結ぶ街道として江戸時代に栄えた唐津街道の歴史遺産を、まちづくりに生かしている団体などから30人余りが集い、現状などに... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
【口角を上げてみませんか】 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が4月からBSプレミアムで再放送されている。朝の出勤準備の慌ただしい時間帯。歯を磨いていると、テレビから流れてくる「じぇじぇじぇ」の決めゼリフ。その小気味よさに誘われ、つい... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
【虹描く「狐の嫁入り」】 梅雨の季節、心を躍らせながら見上げてみたい空模様がある。空は晴れているのに雨が降っている「狐(きつね)の嫁入り」。どこから雨粒が落ちてくるのか分からない不思議さとともに、こんな日は、色鮮やかにアーチを描く虹を見つ... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
【「島唄」に秘められた沖縄戦】 ウクライナ南部の水力発電所のダムが破壊され、大規模な洪水が発生し、下流地域で暮らす住民が危機にさらされている。戦争は武器を持たない住民を巻き込み、戦いを望まない人々に大きな犠牲を強いることをあらためて思い... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
【「毒溜め」か「毒矯め」か】 わが家の庭に植えたバラの花の時季が終わり、美しく彩られていた玄関の花瓶が空となってしまった。あまりにも寂しげな光景なので、何か生ける草花はないかと庭を見まわすと、思わぬ花園があることに気づいた。植えたわけで... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
書斎を整理していると、金髪の少年が小さな星の上に立っている表紙絵の本が目に留まった。フランスの作家サン・テグジュペリの「星の王子さま」。家族がしまい込んでいた本を手に取り献辞を読んでみると、子どもだったころのおとなに、ささげる作品だとい... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
外国クルーズ船の寄港が九州各地の港で再開した。博多どんたくが開幕した3日、博多港に大型船が停泊しているのを見かけ、せっかくなら、より非日常を楽しんでみようと、港内を巡る遊覧船に乗り込んで見物した。海上から見る白い船体は優美で、ラグジュアリ... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
第2次世界大戦末期、原子爆弾が落とされた広島市で19日、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開幕する。 世界の平和と持続的な発展に向けた対話が被爆地でなされることを思うとき、7年前の平和記念公園で人々を感動させた出来事を思い出す。 米国の... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
進学や就職により、がらりと変わった環境で新年度のスタートを切った人たちには、ストレスがたまりやすい時期。ゴールデンウイーク明けには、ストレスなどが原因で、やる気が出なくなったり、眠れなくなったりする五月病が起きやすくなるとされる▼本来なら... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
「忙」という漢字。忙しくしていると「心を亡くしてしまう」というのが、この漢字の成り立ちと聞いたことがある。幸せな生活を送るには、体と心の休養が欠かせない。ユダヤ教には、金曜日の日没から土曜日の日没まで「何の仕事もしてはならない」という... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
国連の2022年版の人口推計によると、世界人口はこの年、80億人に達し、国別ではインドが23年に中国を抜き、世界で最も人口が多くなると予測している。昨年末時点で、中国の人口が14億1200万人、インドは14億1700万人と、すでにインドが中国を上回ったと... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
決して戦争ができる国にしてはいけない。頼むよ、君たちー。10日は、3年前に82歳の生涯を閉じた大林宣彦監督の命日。「映画人生の集大成」と位置付ける作品「花筐/HANAGATAMI」が2016年、佐賀県唐津市を舞台に撮影された。ロケ現場や記者会見の場で何度... -
新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
インドネシア・バリ島の伝統芸能、ガムランの幻想的な音色が糸島市飯原の公民館に響き渡った。美しい棚田が広がるという共通点があるバリ島と糸島の里山。やはり、ガムランと糸島の風土との相性はとてもよかった。竹製の鍵盤楽器と竹笛、ゴング(ドラ)...