いとしま伝説の時代– tag –
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【糸島市】いとしま伝説の時代
近世から近代へ【筒井原の小倉塚】 国中が、倒幕か佐幕(幕府側)かで揺れていた幕末期の慶応二(1866)年一月十日の夕暮れ、前原を西に過ぎた筒井原にある旅人宿、千福屋の店先に、駕籠(かご)から降り立った三人連れがありました。小倉藩士で横江幾之... -
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いとしまの人々とお地蔵さま 先週のお話の「人好き地蔵さん」は、「山ノ田地蔵」「松隈地蔵」などとも呼ばれ、現在でも毎年四月には法要が行われるなど、地域の人々に親しまれ、大事にされています。 「お地蔵さま」は、昔から多くの人々に親しまれて... -
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いとしまのお地蔵さま 九州大学伊都キャンパスの西側にある県道は、その昔は「志摩野越え」という山道で、桜井から前原方面へ歩いて行く最短ルートでした。この道から分かれた細道の、人里離れた岩の上に、一体のお地蔵さまがポツンと立っておりましたが... -
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糸島の干拓事業 幽心地蔵の写真 糸島地域における干拓事業は、天正年間から明治初期までの約三百年の間に行われました。最古の干拓は、天正一八(一五九〇)年の僧、龍念による龍念開(現在の志摩津和崎近辺)といわれ、江戸時代(元和年間~嘉永年間)... -
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干拓と人柱伝説 現在の泉川(雷山川下流)河口付近では、元和元(一六一五)年頃から干拓が始まりましたが、海をせき止めるための汐止め(土手)は難工事で捗(はかど)らず、元和四年の夏になって、ようやく一応の形はできました。 しかし、強風で加... -
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太閤道と深江神社 名護屋城の本丸跡 天正年間(1573〜92)、豊臣秀吉は九州平定後に、小田原征伐、奥州仕置を経て天下を統一。その野心は、海の向こうの明国へも向けられ、天正一九(1591)年、その足掛かりとなる朝鮮出兵への準備を開始しました。その... -
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いとしまの太閤道【太閤さまのお通り】 天正二十(一五九二)年春、太閤・豊臣秀吉の号令により開始された朝鮮出兵(文禄・慶長の役)では、肥前(佐賀県)の名護屋城がその拠点となりました。名護屋城へは、秀吉も自ら出陣することがあり、その通り道と... -
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落ちのびた原田の姫君の伝説 落石さまの祠の写真 野北(糸島市志摩)の「落石さま」(おちいさま=輝姫)の由来については、江戸末期の『筑前国続風土記拾遺』に「原田氏女子の霊を祭る」とあり、その頃にはすでに原田家の姫であるとの認識はあったよう... -
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いとしま伝説の時代 −伝説の背景にあるもの−
糸島市の志摩歴史資料館で開催中の「いとしま伝説の時代-伝説の背景にあるもの-」(9月10日まで)。「改訂版 糸島伝説集」(糸島新聞社刊)などに収録されているエピソードを中心に、糸島で語り継がれてきた民話や昔話など100編余りの中から、2... -
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落ちのびた姫君と魚売り【野北の落石さま】 野北の落石様イラスト 天正十四(一五八七)年四月、九州平定のために進軍してきた、豊臣秀吉の大軍勢を前に、怡土の高祖城最後の城主、原田信種は降伏し、城を明け渡すこととなりました。 信種には三男一女... -
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戦国期のいとしま「戦国時代の怡土と志摩」 柑子岳の写真 糸島地域の戦国時代は、応仁元(1467)年8月、怡土郡在地の原田種親が、周防(山口)の守護大名、大内氏の求めに応じて、応仁の乱に参戦したことで幕を開けます。 このころ大内氏は、筑前守護... -
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いとしまの平家物語 【原田種直と平家】 内室墓所の写真 糸島は、平家一門との縁がある土地としても知られています。とりわけ、怡土の原田氏の祖で平安時代末期に活躍した原田種直とは、強い結びつきがありました。 種直は、天慶三(940)年の藤原純友... -
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戦国期のいとしま 【草場城の荒くれ姫】 戦国時代、怡土の原田と志摩の臼杵(大友)が、激しい勢力争いを繰り広げていた頃、草場(現在の福岡市西区草場)の柑子岳(こうしだけ)城の城主・臼杵新助の一人娘に雪姫がいました。 雪姫は、花の盛りの1... -
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いとしまの平家物語 【平家の落人の里】 源氏と平家が激しく争っていた平安時代の終わり頃、情勢は源氏の優勢となり、平家の一門は都から西へ西へと追いやられ、中には九州に落ちのびた者もありました。かつての内大臣、平重盛の内室も、幼いわが子の千姫... -
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玄界灘のともしびの山 「火山」の伝説 前回の19日付で紹介した「火山の瑠璃光」のお話よりも昔のこと…「火山」には、他にも伝説が残されています。 一つ目は、このお話にもある神功皇后にまつわるもので、三韓征伐で朝鮮半島へと向かう道中、火山で...
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