昭和の糸島#432

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糸島郡医師会館完成   昭和30年3月

 糸島郡医師会が建設を進めていた「糸島郡医師会館」が昭和30年3月に完成、同月19日に関係者ら多数が出席して落成式が開かれた。


 新しい郡医師会館は、前原小学校(現在のりんでん保育園や法林寺付近)の北側の道路沿いに建てられ、延べ床面積は60坪、二階建てで一階には事務室、会長室、小会議室、サロン、給湯室などのほか浴室もあった。


 二階は二間にも区切って使うことができる26畳の大会議室、南側にはベランダとして使える広縁が設けられていた。瀟洒(しょうしゃ)なデザインの外観と白い壁面が特徴的で、当時は「糸島一のモダンな建物」と言われた。


 二階の会議室は、郡医師会で使用していない日には郡内の一般の人たちにも開放して、会合などいろいろと活用してもらうことにした。


 また、郡医師会はこの年8月、医師がいない離島や山村を訪問診療する「愛の診療班」を二班結成、玄界島を訪れて二日間にわたって島民を診察したほか、山村への訪問診療も行う計画だという。

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