【糸島市】親子でヘアドネーション

「困っている人の役に」

岩田 誓子さん、結人さん

 医療用ウィッグ(かつら)の材料となる髪を寄付する「ヘアドネーション」のため、糸島市前原駅南の岩田誓子(せいこ)さん(41)息子の結人さん(10)が3月24日、2年間伸ばし続けた髪を切った。結人さんは「多くの人がヘアドネーションをすれば、困っている人の役に立つと思う」と話した。

寄付する髪を持つ岩田誓子さん(右)と結人さん

 ヘアドネーションは、31センチ以上の髪の長さがあれば、年齢や性別、髪色を問わず参加できる取り組み。小児がんや脱毛症、事故などで髪を失った人たちの医療用ウィッグに活用される。

 きっかけは、親戚の男児がヘアドネーションをしていたこと。誓子さんが結人さんに勧め、「せっかくだから」と自身も初めて挑戦した。長い髪の手入れは大変で、洗髪や乾燥にも手間がかかったが、結人さんは毎晩自分で手入れを続けた。トイレなどで女児に間違われることもあったが「やめたい」と口にすることはなく、意志を貫いた。

 この日は同市福吉の美容室「KOTONOHA」で、結人さんは35センチ、誓子さんは33センチの髪を束にしてカット。結人さんはつややかな長髪から一転、軽やかなショートカットに。「首に風が当たって涼しい。さっぱりした」と笑顔を見せた。

自分で髪を切る結人くん

 切り取った髪は、結人さんが所属するボーイスカウト糸島第2団と交流のある福岡中央ライオンズクラブを通じて、医療用ウィッグを無償提供する「つな髪プロジェクト」に寄付される。

 誓子さんは「自分の行動が誰かのために役立つという経験が、息子の自信につながってくれたらうれしい」と思いを語った。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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