糸島産の海藻 仏で人気上昇

山下商店 健康食品として「わかめ」広まる

 糸島市志摩師吉の海産物製造販売、山下商店(山下浩典代表)は、安心安全な糸島産の原料にこだわった干しわかめや海藻サラダをフランスに輸出している。パリの日本食専門店が店舗やネット販売で山下商店の製品を取り扱い、現地では健康食品として「わかめ」という言葉が広まる人気ぶりという。

糸島産の海藻の製品を紹介する山下浩典代表

 山下商店は新型コロナ前の5年ほど前からフランスに製品輸出をスタート。欧州では、海藻を食べる文化はあまりないとされるが、新型コロナの感染拡大で外食が控えられ、自宅で食事をとる人が増えてから売り上げが伸び出した。食物繊維が豊富で手軽に使えることから、スープやサラダの食材として使われているという。

 山下代表によると、フランスでの売り上げは現在、コロナ前と比べて3倍になっている。昨年10月、日本食専門店の社長が福岡市を訪ねた際、山下代表と面談し、海藻製品のさらなる販売拡大に意欲を見せたという。

 山下代表は「フランスでの高い評価によって、国内にもいいイメージをアピールでき、よりブランド力が高まっていく」と話していた。

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