【糸島市】糸島よか店 自家製酵母 深い味わい

姫島渡船直売所に「ゆっくりパン」

 麦の穂が風に揺れる季節。大地の恵みを自家製酵母でゆっくりとふくらませた、味わい深いパン「ゆっくりパン」が、糸島市志摩の岐志漁港にある姫島渡船直売所に並ぶ。

 直売所から数分の自宅工房でパンを焼くのは、金子あき子さん(63)。主原料の小麦粉は、糸島産をはじめとする国産にこだわる。その他の材料も、種類に応じて菜種油やきび砂糖などを少量加えるのみ。素材選びの原点には、めいが重いアトピーだった経験がある。「アレルギーのある子も安心して食べられるものを」と、卵やバターなどの乳製品は使わない。

姫島渡船直売所に並ぶパン。金子さんが店番に入ることも

 パンをふくらませるもととなるのは「酵母」と呼ばれる微生物。金子さんは、炊いた糸島産の玄米を時間をかけて発酵させ、自家製酵母を育てている。

 焼き上げるのは、市内産の全粒粉を使った「全粒粉パン」や、白糸酒造の酒かすを加えた「酒粕パン」、炊いた玄米を練り込んだ「玄米パン」など。素材の味を楽しめる丸パンや小ぶりの食パンが定番。自然の力に任せてじっくり発酵させたパンは、奥行きのある風味が特徴。さらに、畑でとれた野菜や果物を取り入れたスコーンやクラッカーなどの焼き菓子もそろう。

 パンを手に取った客から、酵母の育て方を尋ねられることも。「自家製酵母をおすそ分けして、それぞれの家庭でパン作りを楽しんでもらえたらうれしいですね」。そんな思いも胸に秘める。

ゆっくりパン
パンは土日のみ
姫島渡船直売所(木日営業)のほか
「志摩の四季」「クレイン(土日営業)」でも販売
問い合わせは金子さん=080(9145)5208

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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