ママライタ―の『糸島で見ぃつけた!』 —無料の遺影撮影会—

高田自治会館、19人参加

 糸島市の高田自治会館で12日に地域の高齢者対象のサロンの一環として、無料の遺影撮影会が開かれた。糸島写真館(同市波多江駅北)の渡邊精二さん(48)が撮影を行い、19人の地域住民が撮影会に参加した。

遺影撮影会の様子

 東京から糸島へ移住してきた渡邊さん。地域で不幸があって葬儀に参列したとき、遺影を見て感じたことがあった。旅行の写真を切り抜き拡大した写真や、90代で亡くなったのに60代の頃に撮った写真を使ったケースがあり、生前の面影をより良く伝える遺影を飾ってほしいと思ったという。

 高齢者の方が写真館に遺影を撮影しに行くのはハードルが高いと感じた渡邊さんは、糸島に写真で地域貢献をしたいという思いもあり、出張スタイルの無料遺影撮影会を始めた。

 高田東区長の林宗治さん(76)は「『遺影は撮っておかないと』と分かっているが、なかなか自分からは撮りに行かない。今日はプロのカメラマンが来てくれたのでみんな喜んでいた」と話す。

 渡邊さんは「『いい表情をしているね』と家族で話せるような遺影を撮影したい」と穏やかな表情で語った。

ママトコラボ取材班・村上和世

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