伊都文化会館700人が一体に
日本の唱歌や童謡を出演者と参加者が一緒に歌う「日本の歌をみんなで歌う会」(糸島市日本唱歌保存愛唱会主催)が2日、糸島市の伊都文化会館で開かれた。演者と観客約700人は、一体となって全27曲を合唱した。
日本の歌を歌い継ぐ活動を続け、同会は今年で40回目を迎えた。平川政義代表は「40回という節目を迎えられたことに感謝する。これからも唱歌保存と継承に取り組んでいきたい」とあいさつした。
小牧達彦さんの指揮、大森美樹さんのピアノ伴奏で、「牧場の朝」「早春賦」「上を向いて歩こう」など、ステージの会員がリードしながら客席の人たちとのびやかに合唱。歌の合間には、会員で司会を務めた牛原泰子さんが「“ちょうちょ”は4番まであるって知っていますか?」「“みかんの花咲く丘”は、20分で作詞した曲なんですよ」と、曲にまつわるエピソードを紹介した。
第2部では、可也幼稚園の年長児が出演。かわいい歌声を館内いっぱいに響かせた。
福岡市西区今津から訪れた野間幸子さん(75)は「昔、幼い娘を抱っこして童謡を歌っていた頃を思い出す。歌うと心が落ち着くし、楽しい気分にもなりますね」と笑顔を見せた。