前原中2年・井上隼さんが開発
「英会話力を高めるトレーニングをするアプリがあったらな」-。自身が通う糸島市前原南のチプル英語教室の先生のリクエストに応え、前原中2年の井上隼さん(13)が英語学習アプリを開発した。
アプリ名は「はめこリズム」。英文の一部を置き換えて活用や時制を変化させるなど、英会話で瞬発的な対応力を鍛える学習ができる。自分で設定した制限時間内に、表示された問題を解いていき、全問終えると正答数が示され、達成度を確認できる仕組みだ。

記者も実際に挑戦してみた。基本レベルでは数問、自信を持ってテンポよく答えられた。だが、少し複雑になると頭が混乱。「ピッピッ」と容赦(ようしゃ)なく制限時間を知らせる音声が流れ、焦りが増していく。「悔しい。もう一回!」と、何度も挑戦したくなる仕組み。英語を日本語に置き換えず、英語のまま変換する瞬発力が問われ、長らくしまい込んでいた英語力を引っ張り出すことができ、大いに刺激ある体験となった。
アプリ制作を依頼した山口博子先生も「こんなに早く実現するとは」と感嘆の表情を見せる。「英語学習は、何度も反復練習することが大切なので、そのための操作性とゲーム性を兼ね備えた立派な出来」と目を細める。
井上さんは幼い頃から探究心旺盛。ガチャガチャからカプセルが転がり出る仕組みや、改札機に切符が吸い込まれる仕組みなど、身の回りのことに興味を持ち「どうなっているんだろう」と知りたがったという。パソコンに触れたのは3歳のころ。4歳ではローマ字入力で、祖父母にひらがなのメールを送っていた。小学6年生の時には、ぬいぐるみにAIプログラムを組み込み、話しかけると応えるようにした。
本格的にアプリ開発に興味を持ったのは、中学校に入学した頃。入学祝いとお年玉などをやりくりし、部品を厳選しながら、アプリ開発に使えるパソコンを自作した。最初に作ったのは、子ども目線のお小遣い管理アプリ。改良を重ね、世に出す機会をうかがっている。
井上さんが先生の思いを形にした学習アプリ「はめこリズム」。5月下旬のアップルストアでのリリースを目指し、さらに使いやすさを追求する。「より使いやすく、誰かの役に立つものを、これからも作っていきたい」。井上さんは、はにかみながら語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
