星空ナビゲーター
「ほら、二つの星に分かれて見えるよね。何色と何色」。糸島の人たちに星や宇宙について関心を持ってもらおうと、ボランティアで観望会を開いている「いとしま星空ナビゲーター」(竹野裕和代表、30人)。糸島市の志摩中央公園で11~16日、連続しての観望会を開き、家族連れが夏の夜空を楽しんだ。
望遠鏡の接眼レンズをのぞく子どもたちに人気だったのが天の川が流れる白鳥座にある二重星のアルビレオ。肉眼では一つに見える星が拡大してみると、きらびやかなオレンジと青に見え、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」ではサファイアとトパーズにたとえられている。
今年は秋になって、天空に輝く土星が見頃を迎える。環(わ)のある惑星として人気があるが、15年の周期で環の傾きが変化している。今年は環の傾きが小さく、とても細く見え、来年はほとんど見えなくなる興味深い現象が起きるという。
同ナビゲーターは、同市の移動式天文台「いとしま天文台」の運営を行い、毎月1回の定例観望会などを開催。竹野代表は「星空を眺めるのが好きだったり、望遠鏡の使い方を覚えてみたりしたい人は、ぜひ遊びに来てみてください」と話していた。
(写真愛好家・大久保義昭)