高祖神社 後継者育成へ期待
糸島市高祖の髙祖神社(上原和憲宮司)で10月26日、秋季大祭があり、高祖神楽保存会の夜神楽と、地元小中学生の子ども神楽、怡土中央台保育園の園児による稚児舞が奉納された。神楽殿の前に詰めかけた参拝者たちは、かがり火に照らされながら舞う神楽を堪能した=写真。
高祖神楽は約550年前に始まり、現在は保存会の神楽師が伝統を継承。この日は、天の岩戸に引きこもった天照(あまてらす)大神(おおみかみ)の怒りを和らげ、光を取り返そうと、八百万の神が力を尽くす「岩戸開き」などが演じられた。
後継者育成のため、5年前に発足した子ども神楽は、笹を両手に持って大きく振る笹舞など三つの神楽を生き生きと舞った。稚児舞では、園児たちが鈴の舞、扇の舞、鉾(ほこ)の舞を奉納。家族が盛んに写真に収めていた。
高祖神楽後援会長の内田隆志さんは「子ども神楽に2人、保存会には3人が新たに加わり、継承する人が増えてきて頼もしい」、氏子総代長の春田光義さんも「子ども神楽は稽古の成果がしっかり出ている。ぜひ、受け継いでいってもらいたい」と願いを込めた。