【糸島市】糸島のランナー 未来へつなぐ熱走誓う

「福岡マラソン2024」10日号砲

 福岡市を出発し、糸島市を目指す福岡マラソン2024(福岡、糸島両市など主催、西日本新聞社共催)が10日、「人をつなぐ。まちをつなぐ。未来へつなぐ。」をテーマに開催される。さまざまな思いを胸に、フルマラソン(42.195キロ)に挑戦する糸島のランナーたちの意気込みや、頑張るランナーの背中を押そうと、準備に汗を流す地元の人たちの取り組みを取材した。

感謝胸に「自分信じて走る」

糸島市前原駅南の大原祐子さん

はつらつとした笑顔の大原祐子さん(右)と佐々木早苗さん

 今回で2回目の挑戦となる、糸島市前原駅南の大原祐子さん(45)。5年前に「人生で一度はフルマラソンを」と福岡マラソンに初挑戦。完走したものの、惜しくも膝を故障してしまった。「でも、夢がかなって大満足。『マラソンはもうやめた』と思っていたんだけど」と笑う。

 3月に友人の佐々木早苗さん(50)から「一緒に走ろう」と誘われた。膝の不安があり一度は断ったが、早苗さんの思いをくみ、出場を決意した。

 「練習は大好き」と、月に150キロ以上を目安に、毎日ランニング。友人たちとの練習には、販売も手掛ける酵素玄米おむすびを持参し「ご褒美に」と楽しむ。夫の哲(さとし)さん(47)は、がんばる妻のため、毎晩玄関にアイシングを準備して支えてくれた。

 「本番は、自分を信じて走るだけ」。練習の日々、支えてくれた人への感謝を胸にゴールを目指す。

「タイム気にせず走り切る」

糸島市浦志の清水一寛さん

昨年「牧のうどん」のエイドを楽しんだ清水一寛さん

 「昔は走ることが苦手だったんですよ」と苦笑いする、糸島市浦志の清水一寛さん(54)。仕事上のことで悩みを抱えていた9年前、「自分が苦手なことにあえてチャレンジしてみよう」と福岡マラソンに初挑戦し、見事完走。今年で4回目の出場となる。

 街を走ってパトロールする「パトラン糸島」に所属し、週3回の活動にはできる限り参加。東風校区の体育委員長や浦志東行政区の実行委員も務め、顔が広い。「コースで糸島に入ると、沿道に知り合いの顔がぐっと増えて心強い」。応援してくれる仲間との触れ合いも楽しみの一つだ。

 目標は「全エイド(給食)制覇すること」と笑う。「タイムは気にせずに、笑顔で走り切りたい」。今年も声援を力に変えて、完走を目指す。

糸島新聞ホームページ 地域密着情報を掲載

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この記事を書いた人

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