【糸島市】芥屋かぶ継承へ交流

糸島農高生、専門家招き学ぶ

 糸島の伝統野菜「芥屋かぶ」の継承活動に取り組む糸島農業高校地域イノベーション部と専門家との交流会が3月31日、同校で行われた。会には、山形大学で在来作物の研究・保全活動を続ける江頭宏昌教授(61)と同部の生徒3人のほか、芥屋地区で長年保全活動を続ける東紀子さん、昨年、総合学習の時間に芥屋かぶ栽培に挑戦した志摩中学校の簡牛貴寛教諭も参加。専門家から学術的な知見を学んだ。

専門的なカブ談議に花が咲いた交流会

 同部の活動報告では、近隣の小中学校との栽培交流に加え、消費者に喜ばれる商品づくりを目指した取り組みを紹介した。芥屋かぶの代表的な調理法である甘酢漬けについて、酸味や甘味などを科学的に分析し、消費者ニーズも調査。その結果、新たに赤タマネギを加えた新商品「けや色ほっぺ」を開発した経緯を説明した。これに対し、江頭教授は「基本的に単独で漬けられる甘酢漬けに別の食材をプラスする発想は画期的。両者が持つ、抗酸化作用のあるポリフェノールが相乗効果を生む可能性もある」とコメント。試食も行われ、今後の展開に期待を寄せた。

 江頭教授は全国の在来品種データベースの整備にも取り組んでおり、芥屋かぶも東さんの協力を得て2024年に登録された。自家採種の方法について江頭教授は「できるだけ30個体以上の親株を残すこと」「優良なものばかりを選ぶのではなく、1割程度はサイズや形の異なるものも含めるなど、多様性を保つことが大切」と専門的な助言を送った。また、カブの分類に関して「島根県松江市に、芥屋かぶによく似た『津田かぶ』がある」と紹介。伝統野菜が地域の付加価値を高めるという視点にも触れ、生徒たちは終始熱心にメモを取っていた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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