【糸島市】近所に顔見知りを増やそう/伊都の杜自治会新1年生の交流イベントを企画

じゃんけんをして負けたら後ろに。最後には長い列車が出来上がった。

糸島LIFE 1

 糸島市の伊都の杜自治会は11日、伊都の杜行政区内の芝生公園で、来年1年生となる未就学児を集めて交流するイベントを行った。同自治会は、土地区画整理事業によって誕生した新しい街。若い世代が多く、コミュニティ作りの一環として催した。同行政区の新1年生89人のうち40人が、保護者に手をひかれて集まり、大縄跳びやじゃんけん列車をして遊び、北風に負けない元気な声を響かせた。

 同自治会は2012年に生まれ、現在682世帯、2,088人。年少人口(0~14才)の人口に占める割合は、34.9パーセントと市全体と比べ21ポイント高い。年々子どもの数が増え、来年度の新1年生は昨年より36人増え過去最高。長男が新1年生になる自治会副会長の鶴田祥さん(33)が、「私も新1年生の父親。『小学校でうまくなじめるかな、近くに同じ学年の子がいるかな』と不安もあり、今日は勝手な親心で企画しました。見守っていく側として保護者にも有意義な会になれば」とあいさつ。親子は7、8人ずつの7チームに分かれ、お互い自己紹介をし、大縄跳びに挑戦した。縄を回す保護者らから「おしい!」「やったね!」と声援が送られる中、子どもたちはすっかり打ち解けた様子。イベント終了後も、親同士、子ども同士あちこちで、話したり遊んだりする姿が見られた。


 参加者の村山麻紀さんは、「前原南小は人数が多いので、一目でも見たことのある顔があると安心だと思う」。2歳下の妹も連れて家族4人で参加した柏木秀斗さんは、「子どもが新しい環境で疎外感を持たずに過ごせたらと思うので、入学前の交流イベントはとても良かったです。顔見知りになっていると参観日などで声もかけやすいので、僕らにとっても有難いイベントでした」と話した。


 自治会長の石長史康さん(32)は、「初企画でしたが、未就学児のコミュニティ作りの需要がすごくあると改めて感じました。大縄跳びなどの遊びを通して、自然発生的なコミュニティ作りができたと思います」と手応えを話した。年明けには第2弾として、近くに住む子ども同士で集まり、学校まで歩いてみる模擬登校も計画している。
 様子を見に来た宮永徹行政区長(49)は、「いい取り組みだと思います。行政とのやりとりは区長の自分がするので、伊都の杜の中のことは自治会役員の彼らに思いっきりやってほしい。新しい行政区なので、なんでもやってみて悪かったら直せばいいし、よかったら継続しながら、これからもアグレッシブに街づくりをしてほしい」とほほ笑んだ。

(2022年12月16日付糸島新聞)

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