子育て世代を支援/公園の遊具設置を推進

二丈コミュニティプラザに設置された遊具

糸島LIFE 4

 糸島市は、同市二丈深江の公園「二丈コミュニティプラザ」などに新たな遊具を設置し、3月中に供用を開始した。市都市施設課は、子育てしやすい環境の整備を目指し、中学校区単位の拠点的な公園として、本年度は芥屋の大門公園のほか、今後3年間で市内の全小学校区単位の公園にも遊具を設置する計画。


 市ではこれまで、完成から20~30年が経過して老朽化し、修繕が困難な遊具を撤去するとともに、事故発生防止の観点から、新しい遊具の設置は見送ってきた。しかし、17年に市の年少(0~14歳)人口が増加傾向に転じたことから、市は遊具の新設について再検討。
 19年度に中学校区単位の拠点的な公園に遊具の整備を始め、年間700万円の予算で、同年度に福吉しおさい公園、20年度に前原北公園、21年度に波多江コミュニティ広場、22年度に二丈コミュニティプラザに遊具を設置してきた。
 さらに22年度には、小学校区単位で、未就学児を対象とした遊具を設置する子育て環境遊具設置事業がスタート。1校区当たり年間400万円の予算で、同年度に桜野校区の桜野コミュニティセンターと、前原南校区の笹山公園など4カ所の公園にブランコなどを据え付けた。

 本年度は加布里、怡土、可也、一貴山▽24年度は東風、長糸、福吉、前原▽25年度は波多江、南風、雷山、深江、引津-校区の公園に遊具を整備する予定。
 月形市長は「今までは安全性を最も重視し、維持経費など財政面のことも考慮して遊具の新設を見送ってきた」と説明。しかし、行政区など土地区画整理が進んだことで6年前に市の人口が増加に転じ、「糸島に移住してきたが、子どもを遊ばせる場所がない」などの切実な声も上がったことから方針を転換。
 「中学校区単位の公園から始め、子育て世帯が歩いて行ける距離の公園にもということで、小学校区単位の公園にも遊具を設置することを決めた」と月形市長。「今後も子育て全力応援のまちを掲げ、事業を推進したい」と語った。

(2023年4月14日付糸島新聞)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次