【糸島市】糸島よか店 お食事・居酒屋「和乃国」

イリスロードに新規開業

 富士山と日の出を思わせるポップな看板を目印にテナントビルの階段を上ってのれんをくぐると、白を基調とした明るい店内に。「和食を楽しんでもらいたい」との思いを込めた、お食事・居酒屋「和乃国」が4月3日、JR筑前前原駅からほど近いイリスロード伊都商店街にオープンした。

 昼は季節の天ぷらや刺身などの定食、夜は居酒屋としてがめ煮やあら炊き、焼き物、鍋と一品料理をそろえる。

 和食一筋で腕を磨いてきた店主は、福岡市中央区にあるヒルトン福岡シーホークの和食部門料理長を務めていた江崎徹さん(50)。50歳の節目に長年の夢だった自分のお店を構えた。「『今日もお疲れさん』と近所の人が立ち寄って、刺身や焼き魚をつつきながらお酒をちびちび飲んで談笑する。疲れた時もふらっと立ち寄れるようなお店にしていきたい」。

家族一緒にお店を切り盛りする

 糸島市内の自宅から新鮮な食材が並ぶ直売所は目と鼻の先。毎朝、採れたての野菜などを物色し、本日の小鉢や一品を作り上げる。ホテル時代は仕入れ担当が食材をそろえるのが当たり前だったが「自分で何もかもするのは大変だけれど、楽しい」と徹さんは瞳を輝かせる。直売所では入手が難しいものは、これまでのつながりを駆使してそろえ、味だけではなく見栄えも追求した一皿も提供する。新規開業を「一度きりの人生思い切ってやってほしい」とあたたかく背中を押すのは妻の純子さん。大学を出たばかりの娘、心温(しおん)さんも強力な助っ人としてサポートする。

 店のインスタグラムや広報を担当する心温さんは大学の専攻で韓国語を学び、会話も難なくこなす。街中で韓国人旅行客も見かける中「いずれは韓国語の案内を作ったり、韓国語で紹介動画を作ったりしたい」。糸島食材を使った「和食」を世界へ発信する予定だ。

心温さんお気に入りは「父が子どもの頃、家で時々作ってくれただし巻き卵」

お食事・居酒屋 和乃国 
【ランチ】午前11時半から午後2時半(午後2時ラストオーダー)
【夜の部】午後6時から同10時(午後9時半ラストオーダー)
月曜と火曜ランチタイム定休
問い合わせ  092(334)1535

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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