【糸島市】バスケ林選手が市訪問「引退は考えていない」

パリ五輪の激戦振り返る

 女子バスケットボール日本代表のキャプテンとしてパリ五輪に出場した、糸島市出身の林咲希選手(29)=富士通=が10日、糸島市役所を訪れ、月形祐二市長に結果を報告=写真。「引退は考えていない。できるところまでがんばりたい」と決意表明した。

 林選手は小学2年生のときに父豊樹さん(故人)が監督を務めていた雷山(当時)ミニバスケットボールクラブに入り、バスケを始めた。前原中から精華女子高(福岡市博多区)、白鷗大(栃木県)に進学。

 大学卒業後はJX-ENEOSサンフラワーズに入り昨年、富士通レッドウェーブに移籍。東京五輪では、得意の3ポイントシュートで史上初の銀メダル獲得の原動力となった。

 今回、代表キャプテンとしてチームを引っ張り、日本を3大会連続の五輪出場に導いた林選手。パリ五輪では、アメリカ、ドイツ、ベルギーに3敗し、予選リーグ敗退となったが「日本の速さは世界でも通用する。あとはフィジカルの強化プラス、一人一人がスキルを磨けば、海外の選手たちも私たちを止めにくくなると思う」と真っすぐ前を向いた。
 8月1日の対ドイツ戦では、市運動公園多目的体育館でパブリックビューイングが行われ、林選手の雄姿が大きなスクリーンに映し出された。

 林選手はたくさんの応援に感謝の言葉を述べながら「日々バスケがうまくなりたいという気持ちで練習を重ねてきた道のりの先に、オリンピックというすごい舞台が待っていた。大舞台で戦いたいという気持ちももちろん大事だけど、自分が今何ができて、何が足りないのかをかみ砕きながらバスケに向き合うと、すごくいい選手になると思う」と、後輩たちにメッセージを残した。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次