NHKの連続テレビ小説「おむすび」の舞台の一つ、糸島の西側には周囲3.8キロの小さな島、姫島があり、約140人が暮らしている。
糸島市唯一の海上交通として、姫島から岐志の間を1日4往復している市営渡船「ひめしま」。出航15分前から乗船でき切符は大人470円、船内で購入する。乗客は島民のみならず釣り客やネコを見に行く人も多いという。
船長の松尾光徳さんは以前漁師をしながら、臨時職員として市営渡船「ひめしま」の乗組員の仕事をしていた。その後、島民の交通の便を閉ざしたくないという思いから、船員の経験をさらに積み、海技士免許などの資格を取得し船長になったそうだ。
「何より乗船されるお客さんの安全を第一に考えています」と松尾さん。風速10メートル、波の高さ2メートル以上の場合は欠航の判断をするという。
秋から春先にかけてかき小屋が営業する岐志の港。焼きがきを味わうとともに、少し足を延ばして離島の旅も楽しんでみませんか。
(地域特派員・村上和世)