【糸島市】いとしま市民大学 30年節目に最終回

多文化共生都市を考える  −18日、伊都文多目的ルーム−

 市民交流を促進し、都市との連携や地域住民、移住者との交流事業を30年にわたって展開してきた「いとしま市民大学」がその歴史を締めくくる。最終回の記念事業として「クールITOSHIMA~多文化共生都市・いとしまの実現に向けて~」と題したイベントが18日、伊都文化会館多目的ルームで開催される。イベントは2部構成となっており、第1部では、市内在住の外国籍の7人が登壇し、日々の生活や、直面する課題などを語り合う。第2部では、九州発祥の伝統芸能「筑紫舞(つくしまい)」が披露される。

第2部のチラシ。2部のみの参加も可

 「イキイキと楽しみながら生きる術を学ぶ」と1995年、旧志摩町時代に交流志摩専科「志摩町民大学」として産声を上げた。当初は、地域住民や移住者が地元のことを知り、仲間をつくることを目的に、「おもしろさがし」や「健康交流」などのコースや合同講座を開催していた。05年に行政から独立して自主運営を続け、10年の市町村合併に伴い「いとしま市民大学」と改称。30年の間に延べ3,700人を超える受講生を輩出してきた。事務局として長年活動を支えてきた吉富一雄さん(66)は「デジタル化の進展で学びの場や情報発信の手段が多様化した。この30年間で、仲間づくりという当初の目的は達成された」と振り返る。古代より、大陸との交流拠点として栄えた糸島の地。その風土と歴史を背景に、市民が知恵を出し合いながら、住みやすい地域づくりへと思いを込めて歴史の幕を閉じる。

いとしま市民大学 最終回イベント
「クールITOSHIMA~多文化共生都市・いとしまの実現に向けて~」


受付  13:00〜13:30
第1部 13:30〜15:00
第2部 15:10〜16:00
入場無料
問い合わせ 吉富さん090(1519)0264

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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