九大の「IFSAQ」 交流イベント開催
世界各国の森林について学ぶ学生がつながる国際ネットワーク「IFSA」。その九州支部であり、日本唯一の支部として活動する「IFSAQ(イフサック)」は、九州大学農学部公認の学生団体として昨年1月に発足し、学年や専門分野の異なる約20人の学生が、森林・林業分野における国際的な学びと交流を進めている。
活動の第1弾として、3月8日から15日までの7泊8日の日程で国際交流イベント「SAKURA CAMP」を開催した。糸島の竹林や八女の里山など、九州各地の森を舞台に、森林や環境について学ぶプログラムを実施。韓国、台湾、インドネシア、そして九州大学から約50人の学生が参加し、国境を越えて森と向き合った。

糸島市で放置竹林問題をビジネスで解決しようとする「竹次郎」の取り組みや、熊本県・阿蘇でのメガソーラーと林業をめぐる課題について学び、経済と環境のバランスについて活発に議論した。八女市では森林セラピー体験や伐採現場の見学、世界的なブームとなっている抹茶などの生産現場も訪問。教室では学べないリアルな現場で、多くの発見や気づきを得た。
夜には文化交流の機会も取り入れ、参加者それぞれが自国の文化を紹介。日本チームはおむすびを振る舞うなどして、国境を越えて文化を共有し合い、さらに絆が深まった。
参加者からは「竹を建築に使うのが当たり前の国もあり、多国籍の学生との議論で視野が広がった」「文化や宗教が異なる中、断食中でも陽気なメンバーにパワーをもらった」「経済や社会状況の異なる国の学生と自分たちとの価値観の違いから多くを学んだ」といった声があがった。IFSAQメンバーの木山菜々子さん(20)は「見て、聞いて、感じたことを、多様な視点を持つ仲間と語り合う経験は、自分たちの世界を大きく広げてくれた」と笑顔で振り返った。

「まずは身近な糸島地域から、活動の輪を広げていきたい」。IFSAQでは今後、森を身近に感じる機会の少ない人や子どもたちと森に関わる機会をつくる活動にも力を入れていく予定だ。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
