【糸島市】“読者の広場”教師の本気、生徒の笑顔

前原中で「弁当の日」

 前原中(砂川栄一校長、681人)で11月17日、自分で作った弁当を持ち寄って学校で食べる「弁当の日」があった=写真。

 子どもが台所に立って食事作りを体験することで、自炊する力を身に付けるとともに、日々食事を用意してくれる家族や学校給食への感謝など、食べものの向こう側が見えるようになるのが狙い。2001年、香川県の小学校で始まって以来、全国に広がった。

 市内の小、中学校でも実践されているが、前原中の場合、特筆すべきは教師らの前向きな姿勢。多忙を極める業務のなか、「やれない理由」を探す学校もある一方で、同中では夏休みに「教師が作る弁当の日」をするなど、教師自身が「やる理由」を確認しながら進められているのだ。

 家庭科での授業だけでは調理に自信が持てない生徒には、課外授業で調理実習をしたり、昼休みに家庭科教諭が料理教室を開いたり。おかずの参考になるレシピなど掲示物にも工夫を凝らすなど、教師が「演出家」となって、生徒たちのやる気をかき立てた。

 そして迎えた本番の日。弁当を食べる前に、クラスごとのやり方で交流会が実施された。2年3組では、担任の原田廉生教諭が、生徒のリクエストに応えて作ってきたおかずに対して歓声が。生徒たちもまた、お互いの弁当を見せ合っては感想を交換。笑顔で自作の弁当をほおばった。

 さまざまな事情を抱える家庭に配慮しながら「弁当の日」に取り組む同中。「失敗だって宝物。食べるは一瞬、作るは一生。これをきっかけに視野を広げ、自立への階段を上ってもらえればうれしい」。主導した健康指導部の中原万利子養護教諭は、そう話していた。

 同中では3学期にも、2回目の「弁当の日」を行う予定。

 (チーム食卓の向こう側・佐藤弘)

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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