【声の野鳥だより】14

姿も鳴き声もかわいらしく/メジロ

野鳥愛好家の國友靖彦さん撮影

 スズメ目メジロ科で体長12センチ。日本の野鳥の中では、小さな鳥の代表と言え、ウグイスと並んで日本人に、よく親しまれている鳥です。


 体色は淡い緑色で、目の周りに真っ白な絹糸で刺繍(ししゅう)をしたような、くっきりとした輪(アイリング)があります。このため、「繍眼児」の別名があり、俳句などによく使われています。中国語でも「繍眼(しゅういぇん)」と呼ばれます。


 鳴き声は「チーチュル、チーチュル、チチル、チチル、チュチルチィー」と早口で、複雑な声でよくさえずります。鳴き声を人の言葉に置き換えた聞きなしとしては「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」が有名です。繁殖期以外の地鳴きは「チィー、チィー」と、呼び合って行動します。


 古くからウグイスと並んで飼い鳥として親しまれた歴史があります。かわいい姿と鳴き声の良さからつい最近まで密猟が行なわれていましたが、現在では厳しく取り締まられています。


 ウグイスは虫を主食としていますが、メジロは花の蜜が好物で、春はツバキ、梅、桜の花などの蜜を吸い、秋は熟れて軟らかくなった柿の実に群がったりします。


 秋から冬はシジュウカラやエナガなどと一緒に、混群と呼ばれる群れをつくって里に降りて来ます。庭先にミカンを吊るしておくと、愛らしい姿を見せてくれます。

メジロの鳴き声


 (野鳥録音家・田中良介)

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