昭和の糸島#428

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深江中学校の移転計画   昭和28年5月

 昭和27年1月、糸島地方事務所林務課が16日から2月15日までの一カ月間「木炭生産合理化運動」を実施した。この運動は、糸島地区に入ってくる県外産の木炭に対抗できる良質の木炭生産増強の指導を行うとともに、今後は生産者との密な協議を進めていくのが目的。


 これを受け、生産者は糸島郡木炭協会を改編して新たに糸島郡木炭生産組合を設立し、生産増強を図ることにした。2月には同事務所林務課が、生産者との木炭生産合理化運動を展開、生産指導のほか、要望も受けた。


 生産増強のためには、材料となる原木の安定的な確保が必要であることから、「官公有林の開放」の要望があった。さらに同年10月には郡木炭生産組合からも「国有林開放」の要望が出された。当時、福吉、井原の両村が郡内生産量の七割を占めていた。


 郡木炭生産組合では、翌年4月に品評会を実施、井原山が優勝し、5月28日に郡公会堂で表彰式が行われた。当時、木炭は重要な燃料だった。写真は井原山の炭焼き風景。

 

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