薪窯で焼くナポリピッツァ

前原中央のフェリーチェ

 「ナポリピッツァは、世に出ているピッツァの原点。皆さんに本場の味を食べてほしい」と話す、前原中央のイタリアン「フェリーチェ」のオーナーシェフ、宮平聡太さん(32)。宮平さんが焼くピッツァのおいしさを支えているのが、今年6月イタリアのナポリから迎え入れた薪(まき)窯だ。

薪窯でピッツァを焼く、オーナーシェフの宮平さん

 店内のキッチンに設置された、高さ2メートルを超える存在感ある薪窯。広葉樹の薪を燃やして、窯の内部を450~500度の高温に保ち、90秒という短時間で一気にピッツァを焼き上げる。

 窯の遠赤外線で、外はカリッと、中はモチモチの仕上がりに。一口目から小麦の香ばしい風味が香り、盛り上がってこんがりと焼き目が付いた縁の味わいは、薪窯ならではのおいしさだ。

 「ナポリピッツァは生地が命」と、生地の味を楽しめるよう具はシンプルに。食感も軽いので、直径26センチのピッツァでも「一人でペロリと食べられる方が多い」という。

 薪窯は、毎日の掃除や煙突のメンテナンスが欠かせない。しかし「薪窯で焼いたピッツァの味は格別。イタリア人の師匠から学んだピッツァの味を受け継ぎ、食文化を広めたい」と宮平さんは手間を惜しまず、手ごろな価格で本格ナポリピッツァを提供している。

 メニューは、トマトソース、モッツアレラチーズ、バジルを使ったマルゲリータをはじめとした30種類のピッツァや、パスタ、肉・魚料理などバラエティーに富む。

 「テイクアウトもできるので、まずは気軽に食べてみてください」。店名の「フェリーチェ」は、イタリア語で「幸せ」を意味する。幸福なひとときを、あなたもぜひ体験してみては。

フェリーチェ
 糸島市前原中央1-1-24
 092(332)9977

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この記事を書いた人

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