NHKの連続テレビ小説「おむすび」出演者②  —市役所取材会—

制作統括 宇佐川隆史さん   —栄養士に光—

 「おむすび」制作統括の宇佐川隆史さんは記者会見で、ドラマの中で栄養士に光を当てた理由を語った。以下、宇佐川さんの話。

 食べることは生きること。朝ドラで、今までも食をテーマに取り上げることは多かったが、平成という時代を取り上げるとき、もうそろそろ食というテーマを一歩前に進められないかと思った。そこでいろいろと取材した中で出てきたのが、栄養士。

 コンビニに行って、「サラダを食べよう」と野菜を手に取るのも、栄養士の皆さんが食習慣の知識を広めたから。新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養する人を支えるために提供された食料品にも、震災で避難した人たちの命をつなぐためにも、栄養士さんの知識が生かされてきた。

 食のテーマを一歩進め、「食べることは、あなたの未来をつくること」としたとき、栄養士を物語の中心に据えようと思った。

 栄養士さんには、冗談半分に「私たちで物語になるんですか?」と聞かれるが、だからこそ、私たちは物語にすべきだと考えた。

 派手な何かがあるのではなく、縁の下の力持ちとして陰ながら支える存在の栄養士。自分のことばかり考えるのではなく、だれかのために動くことってすごく大事なこと。これから生きる子どもたちのために残せるものとして、栄養というものの大切さや食の知識を、明るいドラマを通して伝えたい。

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