《サリーがつなぐ 東京糸島びと》 生まれ育った地に誇り

東京糸島ふるさと会会長 古藤俊一さん(73)

 東京糸島ふるさと会は2009年に発足し、今年15周年を迎えました。会長に就任して2年目。首都圏に住む糸島地域にゆかりのある人たちが集う交流コミュニティです。

 旧糸島郡(現糸島市と福岡市西区の一部)の出身者や、糸島に在住・在学・在勤経験がある人たちが中心となり、東京の地でふるさとを愛する交流の場を築いています。毎年11月に総会、懇親会を開くなどしています。会員は現在、20代から80代の約200人で、皆さん郷土愛に満ちあふれた方ばかりです。

東京駅をバックに、会のメンバーと記念撮影。前列右が古藤さん

 2010年の1市2町の合併で糸島市が誕生し、歴史や文化、農水産物が地域一体となってアピールできるようになり、首都圏でも糸島の地名度が上がりました。ただ、知名度とは関係なく生まれ育った土地は誇らしいものです。今秋には、糸島が舞台の一つになるNHKの連続テレビ小説「おむすび」の放送も始まります。「糸島のどんな風景が全国に流されるのか」気になるところです。

 私は糸島市雷山の生まれで、古里を離れてから50年近くになります。学生時代は山が好きになり、週末は早起きして雷山に登り縦走して井原山、三瀬峠まで山歩きしていました。その時見つけた全体が白く神秘的なギンリョウソウは今でもまぶたに残っています。そして、私の一番の糸島の風景は、まるで墨絵のような冬の雷山です。

 糸島高校在学中は、糸高新聞部で活動し編集長もやらせていただきました。部員たちはとても活発で、数多くの賞をいただきました。また、高校卒業後は同級生と集まってサッカーをやっていました。同好会みたいなもので、近くの高校と練習試合などを組んでいました。

 1983年にJR筑肥線が電化、複線化した頃から、糸島の地が大きく変わってきたように思います。しかし、実家のある雷山の麓はあまり変わってないようでホッとしています。

 どうか、糸島が自然豊かで住み心地良く、元気な地域であり続けることを願いながら、これからも古里を見守っていきたいと思います。次回は私の大学時代から、現在の仕事にいたるまでをお話したいと思います。 (横浜市在住)

      ◇      

 糸島生まれ、糸島育ちのサリーこと友納美千代です。地域おこしイベントを開催するうちに、東京糸島ふるさと会のみなさんとご縁が生まれ、つながることができました。このコーナーは、首都圏に在住で、糸島出身のご活躍の方々に、近況や古里への思いを語っていただきます。

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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