【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》恐竜の意外な姿

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 4月17日は「恐竜の日」。1923年のこの日、米国の古生物学者、ロイ・チャップマン・アンドリュースがモンゴルと中国北部に広がるゴビ砂漠へ向けて北京を旅立ったのが由来。アンドリュースは人類発祥の痕跡を探し出そうとしたが、発見したのは世界初となる恐竜の卵と巣の化石だった。これにより恐竜は卵を体外に産んで繁殖することが証明され、恐竜の生態に関する本格的な研究の嚆矢(こうし)となった▼近年の恐竜の研究は目まぐるしいスピードで進化している。最近の恐竜図鑑をめくると、子どもの頃、目にしたものとは大きく違っている。昔の図鑑のイラストは、トカゲのようにのっぺりとした皮膚の恐竜ばかりだったが、最近の図鑑は、羽毛に包まれた恐竜が数多く描かれている▼中でも意外なのが肉食恐竜として人気の高いティラノサウルス類。ナショナルジオグラフィック「世界一美しい恐竜図鑑」で紹介されているティラノサウルス類の最も古い種の一つには、鼻にとさかが走り、ふわふわとした羽毛が生えている。ティラノサウルスは、たんぱく質分析の結果や骨格構造の類似性から、現代のニワトリと親戚関係にあるとの説がある▼恐竜が生まれたのは約2億3000万年前。それから地球を支配し続けた恐竜は約6600万年前、突如として大量絶滅した。小惑星が地球に衝突、大気中に放出された硫黄や二酸化炭素により環境変動が起き、絶滅したという説は、よく知られている▼実は、恐竜が登場する前の約2億5200万年前にも、生物が大量絶滅していた。同じ図鑑によると、この原因となったのは、シベリアで起きた非常に激しい火山噴火。温室効果ガスが大量に放出され、地球は急速に温暖化。空気中の酸素濃度が低下し、化石で確認されている種の75%以上が消滅した。猿人を祖先とする人類の歴史は700万年。地球の歴史からみると、ほんの短い時間だが、人類自らがつくりだした文明によって引き起こされた環境変動は深刻化している。過去の大量絶滅から学ぶべきところはある。

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