【糸島市】ドクター古藤の園芸塾Vol.168(5/15号掲載)

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実習農園で気温上昇対策

 連休も明け、人の動きや仕事、各種の行事ごとが本格化していますね。小中高の新入生の方たちも学校に慣れ始め、勉学や部活動などで忙しくなっていると思います。私も、本年度からJA筑前あさくらさんが主催する実習農園の講師を務めています。栽培は、座学に加え、実践による体験も重要です。

JA筑前あさくらが主催した実習農園

 1回目となる今回は5月9日の土曜日。参加者30人と一緒にサツマイモと九条太ネギの苗植付け。ポット育苗したサトイモとショウガ種の植付けを行いました。事前にJAの担当職員さんたちと菜園を整備し、地元産堆肥やかき殻石灰、JAオリジナル肥料を土壌によく混ぜ、耕起から畝立て。マルチングまで行いました。

 なぜ、事前に畑作りを行うのか。共同菜園の一番の難敵は、気温の上昇と適度な降雨による「雑草の繁殖」で、この対策として行いました。プロの農園と違い、不定期の菜園管理になる実習農園では、雑草対策は欠かせません。

 参加された皆様に、マルチフィルムの開け方、苗植込み間隔、深さ、苗の扱い方などをレクチャー。菜園初心者の方から栽培経験豊富な方などがおられ、ベテランの方が初心者の方を丁寧に支援されるなど和やかな雰囲気の中、作業が進みました。

 サトイモやショウガは、通常より1カ月遅い植込みとなりましたから、今後の生育がどうなるか気がかりですが、期待もしています。サツマイモにサトイモ、ショウガは、ダイコンやニンジンなど他の根菜類と違い、今仕込んでおかないと秋の収穫ができない野菜。収穫が楽しみですね。

 次回は、梅雨明け頃の7月11日(土)。テーマは「夏野菜の栽培管理」と「秋作の土作りについて」。約2カ月後となりますので、生育の変化が確認されると思いますし、九条太ネギの一部はカットし利用していただきます。その後も再生する品種なので、楽しみな野菜の一つです。

 サトイモやショウガの茎葉の成長を確認し、その場で必要な対処を皆さんで考えていただいています。例えば、「少し葉の色が悪い」「葉に病斑が確認された」「葉が何かにかじられている」などの状況になった場合は、どう対処すると良いのか。私の役目はアドバイザーですので、しっかり対応したいと考えています。

 ただ、近年、共通して言えることは、晩春から夏季、晩秋にかけての気温の上昇。短い期間の冬と長い期間の夏。季節が四季ではなく、二季化していると言われています。私にとって、今回の農園は学びの場でもあります。気温上昇や乾燥が続いた場合、どのような対応策があるのか。また、参加者にとって、現場で起きていることを直に観察し、状況を理解することはとても勉強になります。そのために、どのように分かりやすくお伝えしたらいいのか、私にとっては宿題でもあります。生育経過の情報や技術など、読者の皆様と共有しながら、実習農場でアドバイスをしていきたいと思います。

(シンジェンタジャパン・アグロエコシステムテクニカルマネジャー 古藤俊二)

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古藤 俊二さん
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この記事を書いた人

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