福岡バイオフードリサイクル株式会社㊦ 代表取締役 中川浩臣さん(57)
このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで事業活動している企業や団体を取り上げ、魅力を紹介しています。文学部2年の角田真都が前回に引き続き、食品廃棄物のリサイクルでSDGs達成に向けた取り組みをしている福岡バイオフードリサイクル株式会社の代表取締役、中川浩臣さん(57)にお話をうかがいました。

-工場では、どんな食品廃棄物を受け入れていますか。
「基本的には、人の口に入る食品であれば、ほぼすべてが受け入れ可能です。スーパーやコンビニから出る賞味期限が切れた食品などの一般廃棄物でも、工場で食品を作る過程で出てくる産業廃棄物でも幅広く対応しています」
-包装されたものや、段ボールに入れられたものも対応可能なんですね。
「包装された食品廃棄物も受け入れています。原料ピット投入前の作業で古紙分別リサイクルのため、段ボールを開梱(かいこん)し、ppバンドなども原則除去した状態にします。また、後工程では破袋選別処理で発酵不適物は取り除かれます」
-受け入れてない食品などはあるのですか。
「卵の殻や貝殻、炊く前の米、コーヒーといった一部のものは多量の受入を行えておりません。これらは管の閉塞やメタン発酵の阻害の原因となります。また、食品ではないものは受入対象外です」
-工場周辺の環境に対してはどのような対処をされていますか。
「ゴミ処理場は、騒音や悪臭が問題になりやすいので、地域の皆さんに迷惑が掛からないよう対策を徹底しています。食品廃棄物を運び入れる受入室のシャッターは二重構造になっており、外シャッターと内シャッターが同時に開放状態にならないように開閉動作を制御して、臭気が外部に漏れにくいような構造にしています」
-環境経営事業として外部からの認定も受けているそうですね。
「エコアクション21という環境省が定めた環境経営システムに関する認証を受け、登録されています。この認定を受けた事業者は環境貢献に加え、社員の意識向上も図られ、持続可能な社会づくりの実現につながります。私たちは、社内や外部の方が経営方針を把握し、環境貢献の一助を果たしている会社であることを自他ともに認識し、より発展していけるよう、環境経営目標を策定しています」
-今後の展望を教えてください。
「私たちは地域を守っていくライフラインを支えるための会社だと思っています。工場が稼働してから2年が経ちましたが、現状ではまだ工場の稼働率は低いと思っています。工場の稼働率を上げることは、福岡を中心とした九州のリサイクル率の上昇につながるため、さらなる稼働率拡大を進めていきたいと考えています。そして福岡に住む人々のごみの分別やリサイクル意識のさらなる向上、並びに、地球環境保全の活動を通じたSDGsの達成に貢献できればと考えています」

取材を終えて
食品廃棄物やゴミの分別などさまざまな社会課題を考えさせられる機会になりました。そして環境を守る事業の新たな視点を知ることができました。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

