株式会社リッツウェル㊤ 糸島工場長 中村篤矢さん(48)
このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで事業活動している企業や団体を取り上げ、魅力を紹介しています。今回は、工学部3年の川原亮太が家具の企画開発、製造を手掛けている株式会社リッツウェルの糸島工場工場長、中村篤矢さん(48)に手作業による上質な家具づくりについておうかがいしました。

-1992年の創業時から変わらない思想をベースに日本人の精神性を大切にした繊細な家具づくりをされているそうですね。会社の理念を教えてください。
「私たちは、手間を惜しまない誠実なモノづくりを何よりも大切にしています。家具を単なる道具としてではなく、日々の暮らしに視覚的な癒やしと確かな実用性をもたらす存在として捉え、一つひとつ丁寧に製作しています」
-福岡市博多区に本社を置かれていますが、2019年に家具を製作する工場「糸島シーサイドファクトリー」を、唐津湾が望める糸島市二丈吉井に開設されました。それはなぜですか。
「上質な家具を生み出すためには、職人が感性を磨き、心からものづくりに集中できる環境が欠かせないと考えています。糸島は海や山に囲まれた静かな土地であり、落ち着いた環境であるため、より良い家具づくりができると感じました。糸島シーサイドファクトリーのすぐそばには海が広がり、朝にその景色を眺めて心を落ち着かせた状態で仕事に臨むことができています」
-糸島シーサイドファクトリーではどのような作業をしているのですか。
「リッツウェルの家具は、木部の種類、塗装、張地などをカスタマイズしコーディネートを楽しめるセミオーダー式です。糸島工場では、主に、お客様が選ばれた生地(布・革)を使って、裁断、縫製、椅子張りの作業を行います。家具製作の最終工程を担う重要な工程となるため、厳しい基準を設定し、細部に至るまで妥協することなく丁寧に仕上げています。また、糸島シーサイドファクトリーでは家具の製作だけでなく、メンテナンスにも力を入れています。革の張り替えや内部のウレタンの詰め替えなどを通して、大切に使われてきた家具をこれまでの風合いや思い出を大切にしながら、これからも永く使い続けられる状態へと整えています」
-工房にはたくさんの職人さんがいらっしゃいますね。職人さん同士の関わりについて教えてください。
「職人は皆、よりきれいに、より美しい仕上げを目指して思考錯誤を重ねています。職人同士でそのための方法を協議していくことで士気を高めあうことができています。また、各作業工程で担当分けはありますが前後の工程を習得していく多能工に力を入れています。そうしていくことで一貫したものづくりを目指すことができています」

次回は受賞歴や今後の展望についておうかがいします。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

