志摩馬場の家具工房
波がたゆたうような美しい木目。長い年月を刻み込んだ表情豊かな木肌。家具職人が40年かけて全国から集めた銘木が並ぶ「一枚板の展示会」が、糸島市志摩馬場「木の家具 工房西」で開かれている。28日まで。

展示しているのは、高さ約3メートルのものを含む選りすぐりの一枚板約50枚をはじめ、ケヤキやカエデ、ナラなどの小さな板100枚以上、味わい深い木目の端材や新作家具など。原木の風合いをそのまま残した板が並び、気に入ったものは購入できる。DIYのアドバイスや家具への加工にも応じており、木の魅力をさまざまな形で楽しめる。
工房を営むのは西克己さん(68)。宮崎県で家具職人として修業していた頃、絹のような輝きを放つカエデの木と出合い、木目の美しさに魅了された。

40年前に糸島で独立後、材木店とのつながりが広がる中、倉庫に眠る材木を安価で譲り受ける機会があった。何百枚もの板の中には、美しい木目を持つ銘木も紛れており、木への興味はさらに深まった。
それ以来、木目の魅力を求めて北は北海道から九州各地まで足を運び、数多くの板の中から心ひかれる銘木を探し続けてきた。

「木のひびや染みも、欠点のように見えてそれが個性であり、おもしろいところ」と西さん。会場には、木それぞれの表情を残した板が多く並ぶ。一枚一枚見比べながら、自分だけのお気に入りの木を探すのも展示会の醍醐味(だいごみ)だ。
「木が好きな人たちと楽しく話したい。手に取って、触って、木目の輝きを感じてほしい」と呼びかける。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
