【糸島市】“九大生が聞く!!ビジネス最前線 in糸島”食品廃棄物用いて発電事業

福岡バイオフードリサイクル株式会社㊤  代表取締役 中川浩臣さん(57)

 このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで事業活動している企業や団体を取り上げ、魅力を紹介しています。今回は、文学部2年の角田真都が、食品廃棄物をリサイクル活用し発電を行う福岡市西区の福岡バイオフードリサイクル株式会社代表取締役、中川浩臣さん(57)を取材しました。

ガスホルダーの前に立つ代表取締役の中川浩臣さん

-事業内容をお聞かせください。

 「この工場では、食品廃棄物をリサイクルして電気に変えることを行っています。具体的には、食品廃棄物をメタン発酵処理によりバイオガスを発生させ、このガスを発電設備の燃料として使用して、発電します。そして固定価格買取制度のもと売電しています」 

-福岡市は、食品廃棄物の削減を目指した取り組みをされています。福岡でこの事業を始めた経緯を教えてください。

 「私たちの工場は2024年1月に稼働を開始しました。私たちはJ&T環境株式会社の子会社で、系列会社が全国にあります。その中でも、この福岡の拠点は、最も新しく設立された会社です。事業を拡大する計画の中で、大都市の福岡市はごみの量が多く、食品廃棄物をリサイクルして活用したいという自治体の思いと合致したことで、これまでに蓄積した経験やノウハウを生かして事業を行うことになりました」

-食品廃棄物の収集から発電までの流れを教えてください。

 「最初に収集された食品廃棄物を原料ピットに投入します。ピット内の原料クレーンで攪拌(かくはん)した原料を次工程(破砕機等)に運び、破砕処理を行います。その後、不適物除去装置に送られます。破砕した食品廃棄物は筒を回転させて生んだ遠心力を利用し、原料となる部分を小さな穴から出していきます。この際、ビニールなどの穴を通れない不適物は装置の内部に残ります。そうして、発酵に適した有機物と容器、包装紙などの発酵不適物に分別します」

-発酵するまでに多くの準備が必要なのですね。

 「分別した有機物は調整槽に送り、水を足して水分調整をします。発酵処理の前段階の酸発酵促進のため、食品廃棄物とほぼ同等の加水を行っています。その後、発酵槽に送られ、微生物の働きにより、有機物を分解してバイオガスを発生させます。このバイオガスはドーム状のガスホルダーに運ばれ、ガスエンジン発電機の燃料として使用されます」

-発電した電気はどのように届けられるのですか。

 「グループ会社であるアーバンエナジー株式会社を介して、電力を提供しています。売電の取り扱いが事業向けのため、工場や飲食店といった高圧電力を使用する事業者に売っています」

-残さは、処理によって肥料としても再利用することができるそうですね。

 「メタン発酵槽に投入された有機物は20日程でバイオガスに分解され、発酵後の消化液は投入量に見合った分量を引き抜き、食品廃棄物を連続的に投入していきます。引き抜いた消化液は発酵液処理設備で脱水処理します。脱水機で固液分離された固形分は焼却処理または肥料化します。分離されたろ液は排水設備で生物処理され、再利用水として主に原料の加水用として使用します」

作業のフロー図

 次回はリサイクル工場をさらに深掘りし、事業を通した社会貢献をお伝えします。

 《メモ》
 本社=福岡市西区大字太郎丸790-1▽従業員数=15人

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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