国の特別天然記念物のコウノトリ1羽が8月25日、糸島市二丈長石の田んぼに飛来した。
朝8時45分頃、近くを通りがかった甘蔗和成(かんしゃわじょう)さんが発見。「ツルみたいな鳥がいる」と家族に電話した。
孫の一心君(11)と千代ちゃん(10)が駆け付け、あぜ道から観察、撮影した。
コウノトリは、周りのサギらと土の中のエサをつついていたが、しばらくすると優雅に飛び去った。
2人は「サギより一回り大きかった」「おしりが黒いと思ったら、羽を広げた時羽の先が黒いと分かった」「羽を広げてふわりと飛びあがった」と2、3メートルの距離で観察したコウノトリの感想を口々に語った。
兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、足輪から「2019年豊岡市生まれのオス」。全国で繁殖がみられ371羽(7月現在)確認されている。「いいエサ場だということ。驚かせないよう遠くから見守って」。6年前にも同じく長石に4羽が飛来しており「戻って来てくれて嬉しい」と一心君の父親の健仁さんは笑顔を見せた。