早春の糸島駆ける

駅伝に43チーム

 春の訪れを告げる糸島の一大スポーツイベント「第52回糸島駅伝大会」(同実行委・糸島青年団体連合会主催)が4日、糸島市志摩の可也小を発着点に開かれた。可也山の麓を2周する10区間約25キロを43チームがたすきをつなぎ走った。優勝は連覇を果たした「チームたまひろ」。糸島ライオンズクラブの寄付で、新調された優勝旗が手渡された。

声援を受けながら笑顔でスタート

 約300人が住む志摩野北の久米行政区は、今年初めて参加した。「校区対抗のバレーボール大会やソフトボール大会がなくなり、同じ地区内に住んでいてもなかなか顔見知りになる機会が少なくなった。さまざまな年代が知り合う機会になったら」。地域の体育委員が呼びかけ、13歳から61歳までの多様な世代が集まり、応援に駆け付けた地域の人はメンバーの力走に声援を送った。

ゴールの可也小に走り込んだアンカーに子どもたちが伴走した(写真は出張カメラマン江藤智徳さん提供)

 糸島市商工会青年部チームは、45歳となり、青年部を卒業するメンバーのうち8人が走った。「濃いメンバーがそろう代なので思い出を作っていただこうと思って」と後輩たちが知らないうちにエントリーしていた。「後輩に仕組まれましたが、一生の思い出に残る大会」と最終区を走る松本淳一さんは苦笑い。同期の岡﨑隆行さんは「思う存分、力を出し切って走ります」と腹をくくった。これまで裏方としてイベントを支えてきたメンバーは次世代にたすきを渡すべく疾走した。

50年使われた優勝旗もバトンが渡された
区間ごとにスタートとゴールが違うので、荷物やランナーの送迎も裏方の大事な役目
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