不登校の子どもと親の居場所、一般社団法人「Life is」は毎週金曜日、前原南のいとしま工芸や公民館を借りて、子どもたちが好きなことや得意なことにチャレンジしてもらう活動をしている。
昨年11月に活動をスタートさせたのは小谷さん、戸上さん、井上さんの3人。最初はわが子を学校に行かせようと、やれることは全部試したと言い、「私たちも笑って話せるようになるまでは、何年もかかった」と振り返る。

「子どもたちが、自分が得意なことで将来生計を立てられるようになってほしくて。まずは親が始める姿を見せようと、Life isを立ち上げた」と小谷さん。きっかけの一つは、マルシェで子どもたちが出店したこと。井上さんは「得意なレジンのワークショップで、娘がやる気を持って人と関わる姿を見て安心して、親もパワーをもらえた」と話す。

普段の子どもたちの活動は、絵を描いたり、アルミホイルでボールを作ったり、「好き」や「得意」をひたすら追求。何度も試作した米粉ワッフルやドリンクはマルシェで販売して、接客や調理の経験も積んでいる。
戸上さんは「不登校の子に向けた平日昼間の子ども食堂を始めたい」と新しい展開にも意欲的。「悩んでいた頃は共感がほしかった。どうか、顔を出して一緒に活動をしてみませんか」と、呼びかけている。
ママトコラボ取材班 牧野登志江
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