「PALM KITCHEN」
糸島市のJR筑前前原駅から徒歩2分にある、香ばしい焼き菓子の香りが漂うビーガンの店「PALM KITCHEN(パームキッチン)」。店内には、丸いブリティッシュスコーンやざっくり切り分けたバナナブレッドなど、店主の泉アニアさん(25)が一つ一つ丁寧に手作りする、ヨーロピアンスタイルの焼き菓子が5、6種類並ぶ。

ビーガンは、肉や魚だけではなく、卵や乳製品、蜂蜜といった動物性食品をとらない。看板商品のスコーンは、バターの代わりにココナッツオイルを、卵の代わりに栄養価の高いアマニパウダーを使い、小麦粉の風味とキビ糖の優しい甘みが広がる一品。ナッツやドライフルーツなどの素材も、できる限り無農薬・無化学肥料で育てられたオーガニックなものを使用している。
「オートミールクッキーもおすすめ」と泉さん。小麦粉を使わないグルテンフリー仕様で、豆乳バターを使用。かむほどに味わいが深まる大ぶりのクッキーで「商品化までに何度も試作を重ねた」と笑顔で語る。

抹茶のほろ苦さの中に、イチゴジャムの甘酸っぱさが顔を出し、
後味さっぱりの人気商品
「抹茶が大好き」と話す泉さんは、イギリス人の母と日本人の父を親に持つ。2022年に福岡市から糸島に移住。ビーガンの母の手料理で育ち、動物や環境問題にも強い関心を持っていたことから、高校生の時に自身も完全なビーガンのライフスタイルを選んだ。
「日本ではまだあまり知られていないビーガンを、もっと身近な選択肢にしたい」と、23年にお店をオープン。「ビーガンはライフスタイルの一つ。制限のように思われがちだけど、おいしいお菓子やドリンクを通して、そのイメージが少しでも変わればうれしい」と若き店主は笑顔を輝かせる。
PALM KITCHEN
住所:糸島市前原中央1-1-26
営業日:金・土・日・月
11:00〜17:00
※テイクアウトもイートインも可能。
問い合わせ:メール palmkitchen@icloud.com
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
手ごろな値段の和食料理の店として人気がある旬菜酒房「和久」(糸島市前原東1丁目8-17)。店主の松本久さん(55)が西中洲のフグ料理店料理長を経て15年前に、妻と二人三脚で開業。昼はランチ、夜は居酒屋メニューを提供していたが、3年前に妻が他界。その後、ランチのみの営業をしていたが、昨年11月、金、土曜日に夜の営業を再開した。
居酒屋メニューで人気なのがタイのアラ炊き(1,500円~)。少し甘めで濃いめの味付けはお酒にぴったり。カンパチゴマ醬油(1,500円)や刺身三種盛り(1,800円~)、焼き魚とさまざまな魚料理が楽しめる。1人鍋鶏つみれや、パリッとした食感の衣が食欲をそそる唐揚げも味わえる。
松本さんは「アットホームな雰囲気の中、くつろぎながら食事を楽しんでいただけたら」と話す。
ランチメニューは、塩サバと貝汁(1,380円)など七種類。小鉢やサラダ、茶わん蒸しなど6~8品がセットで出され、ボリューム満点。素材を生かした薄めの味付けで、女性のファンも多い。


(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
旬菜酒房「和久」
住所 糸島市前原東1丁目8-17
営業時間 ランチ 11:30~14:00/夜 18:00~21:00(オーダーストップ)
※夜の宴会の予約受け付けも(8人以上なら金、土曜日以外でも可)
定休日 月曜日
連絡先 092(323)2255