コラムまち角– tag –
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新聞記事
《糸島新聞連載コラム まち角》
日本で稲作が始った太古の昔、実りの季節の田は黄金色ではなく、赤く鮮やかに輝いていたのであろう。古代から伝わる赤米と、現代のもち米をかけ合わせた二丈赤米が頭(こうべ)を垂れる糸島市二丈吉井の広大な水田。そよ風に揺れるその光景を眺めている... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
「1頭目の時はよく断られることがありました」。現在で3頭目の盲導犬ユーザーの女性が、九州盲導犬協会報の創立40周年記念号のインタビュー記事で、盲導犬を同伴して店に入ることを拒否された経験を語っている。かつて、プールを利用していた施設でレ... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》
関東大震災から100年。焼け野原の被災地が混乱する中、憲兵隊に拘引され、共に暮らし活動した無政府主義者大杉栄と、大杉のおい橘宗一とともに虐殺された旧今宿村出身の伊藤野枝。当時、糸島新聞がこの事件をどう報じたのか調べていると、関東一円で... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
「地球温暖化の時代は終わり、地球が沸騰する時代が到来した」。国連のアントニオ・グテーレス事務総長が強烈な表現を使い、温暖化が加速している状況に警告を発した。世界気象機関(WMO)などが7月の平均気温が観測史上最も高くなるとの見通しを発... -
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【糸島市】《糸島新聞連載コラム まち角》
9月16日の没後100年が迫り、その生き方に関心が集まる伊藤野枝。本紙でも今週号で、福岡市総合図書館で開催中のトピック展示を取り上げ、野枝の生涯を追った。展示を見ていると、野枝自身の言葉に触れてみたいとの思いに駆られ、野枝の創作や評論... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
ウクライナのゼレンスキー大統領がフランスのカンヌ映画祭開幕式にオンラインで参加し「独裁者は敗れると確信している」とスピーチしてから1年以上が過ぎた。「独裁者」とはロシアのプーチン大統領のことだが、ウクライナ各地では、侵攻してきたロシア... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
自宅庭の畑で育てている自然薯が支柱に張った網にツルを伸ばし、たくさんのムカゴを付けている。収穫するにはまだ早いが、秋には小指の先ほどの大きさに膨らみ、塩ゆでにすると、ビールのつまみになるから、何とも楽しみだ▼自然薯を栽培しようと思ったの... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
黄色い花びらがスクリューのように開き、その姿から日本原産のハイビスカスと呼ばれるのも、うなずける。雷山川下流域に咲き誇るハマボウの花を愛でようと、岸辺に出掛けてみた。無数の花を咲かせて川面の上に枝を伸ばすハマボウは730株。その群落は... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
猛暑に蝉(せみ)時雨が加わり、にぎやかな夏が到来した。江戸前期の俳人、松尾芭蕉は、皆さんもご存じの通り「閑(しずけ)さや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ。実は、この句のセミの種類を巡り、昭和の初め、文人の間で論争が起きた▼発端は歌人の斎藤茂... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
星影でにぎやかな夏の夜空を楽しめる時期が始まる。街の明かりに邪魔されない田んぼの道を抜けるとき、車を停めて、よく仰ぎ見るのが「夏の大三角形」。白鳥座のデネブと、こと座のベガ、わし座のアルタイルという三つの明るい星が描く二等辺三角形だ。... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
糸島市前原中央の古民家レストラン「古材の森」で6月中旬、「唐津街道サミット」が開かれた。現在の佐賀県唐津市と北九州市を結ぶ街道として江戸時代に栄えた唐津街道の歴史遺産を、まちづくりに生かしている団体などから30人余りが集い、現状などに... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
【口角を上げてみませんか】 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が4月からBSプレミアムで再放送されている。朝の出勤準備の慌ただしい時間帯。歯を磨いていると、テレビから流れてくる「じぇじぇじぇ」の決めゼリフ。その小気味よさに誘われ、つい... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
【虹描く「狐の嫁入り」】 梅雨の季節、心を躍らせながら見上げてみたい空模様がある。空は晴れているのに雨が降っている「狐(きつね)の嫁入り」。どこから雨粒が落ちてくるのか分からない不思議さとともに、こんな日は、色鮮やかにアーチを描く虹を見つ... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
【「島唄」に秘められた沖縄戦】 ウクライナ南部の水力発電所のダムが破壊され、大規模な洪水が発生し、下流地域で暮らす住民が危機にさらされている。戦争は武器を持たない住民を巻き込み、戦いを望まない人々に大きな犠牲を強いることをあらためて思い... -
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《糸島新聞連載コラム まち角》
【「毒溜め」か「毒矯め」か】 わが家の庭に植えたバラの花の時季が終わり、美しく彩られていた玄関の花瓶が空となってしまった。あまりにも寂しげな光景なので、何か生ける草花はないかと庭を見まわすと、思わぬ花園があることに気づいた。植えたわけで...